地域で行われている活動

地域でのネットワーク推進事業

ネットワーク活動とは・・・

 高齢化が進んでいる現代社会において、孤独になりがちな「おひとり暮らし高齢者」や「寝たきり高齢者などの介護で悩んでいる方」、「困りごとがあるけれどどこに相談したらいいかわからない方」 などが、私たちのまわりにもたくさんいらっしゃいます。  

 ネットワーク活動は、このような世帯に対して日常生活のことで相互に助け合いを行いながら、「住み慣れたまちで、安心して暮らしたい」というごくあたり前の願いを、地域住民が主体となり、 福祉、保健、医療などのサービスを活用しながら実現していこうというものです。

 年をとっても、障がいを抱えていても、住みなれた地域でいつまでも安心して生活をしていくために、 福祉制度の充実と地域住民による助け合いが重要となります。  

 この地域住民による助け合いを行うために、地域の方々を網の目(ネット)のようにつなげる活動やシステムをネットワーク活動といいます。ネットワーク活動は主に小地域を単位としており、地域で見守りが必要な方や課題を抱えている方を、地域の方で見守り、支え合っていくことを目的とした活動です。

ネットワーク活動が必要になってきた背景

 昔の日本では「向こう三軒両隣」、「隣組」などの制度により、近隣住民の助け合い・支え合いが、ごく自然な形で行われていました。しかし、高度経済成長を遂げた今、つながりの機会が減少すると共に昔のような活動も減退し、人と人とのつながりが次第に希薄化しています。その結果、一人暮らし高齢者の孤独死、児童虐待、DV被害など 地域の課題がたくさん生まれました。  

 このような状況下、近年各地で大規模災害が多発しています。各被災地は大変な状況に見舞われ ましたが、苦しい状況の中、被災された方々は協力しあい、助け合って現在の状況を乗り越えています。 また、全国からたくさんのボランティアが駆けつけ、日本人の“絆”というものを多くの人が感じたことだと思います。  

 地域の活動に参加すると、顔の見える関係、お互いが知っている関係になれます。また、ボランティア活動に参加すると、困っている人の助けになることもでき、自己実現が可能になります。

  一人でも多くの人が地域活動に参加することで、多くの方とのつながりができ、孤独死などの悲しい事件も 未然に防ぐことができるかもしれません。

 社会福祉協議会では、町内会長の推薦により選出された地域の福祉推進委員と連携して、町内会役員・ 民生児童委員・福祉協力員などの方々と協力して、援助を必要としているすべての人たちの把握に努めています。 そして、安心して生活できるような支援、見守り体制作り(ネットワーク)などの地域福祉活動に努めています。

地域で行われる活動として

おひとり暮らし高齢者などの見守り・訪問活動

おひとり暮らしの高齢者や、課題を抱えている方などの見守りが必要な方と定期的にお会いしたり、見守り活動を行う方同士の情報交換をすることにより、孤独死などがおこらないようにする活動です。  

町内会役員や隣近所の方など、本人を取り巻く身近な人が活動を行っています。

ふれあい・いきいきサロン

ふれあい・いきいきサロン

公民館など気軽につどえる場所で、主に高齢者やボランティア、地域役員などが共に企画・運営する居場所活動です。  

地域住民相互の交流を図り、孤独感の解消や閉じこもり防止を行うことも目的としています。

内容は、町内会によってさまざまですが、茶話会やレクリエーション、介護予防の体操、手工芸などが行われています。

子育てサロン

ふれあい・いきいきサロン

公民館など気軽につどえる場所で、子どもとその親、ボランティアや地域役員などが共に企画・運営する居場所活動です。

地域住民相互の交流を図り、孤独感の解消や閉じこもり防止、育児ストレスの解消を行うことも目的としています。

内容は、町内会によってさまざまですが、仲間づくりや情報交換をする場にもなっています。

ふくしの世代間交流事業

ふくしの世代間交流事業

高齢者と子どもなど世代を超えて交流を図る行事で、内容は餅つき、そうめん流し、レクリエーションなどさまざまです。

新たな居場所活動

公民館など気軽につどえる場所で、既存のサロンの対象でない方や様々な事情で既存のサロンなどに入っていくことが難しい方を対象に、地域でのつながり作りと社会参加を目的とした居場所づくりを行っています。

 例)男性向けサロン、野外活動等

地域型「楽しく食べて語ろう会」

主に高齢者が食事を通して交流を図る行事です。  

食事と共に、演芸発表などをされる町内会もあります。